岬の先端・・・shingo
大瀬崎「岬の先端」は特別な場所です。大瀬神社の境内と言う事、天然記念物であるビャクシン(巨木)の群生地帯として日本の最北端にあたると言う貴重な岬であるためダイバーの立ち入りも制限されています。基本潜れるのは土日のみ、その他大型連休中は開放となります。海の中も他のポイントと異なり浅場から深場までほぼ全域が急斜面の岩礁域で形成されています。岩礁域ということで魚影が濃く中でもハタ科の「ハナダイ」の仲間が数多く生息していることで有名です。この大瀬崎のハナダイと呼ばれる魚は熱帯魚ではないのですが、熱帯魚にもひけを取らないほどカラフルで美しい魚です。そして、種類により生息水深が違うのも興味深いのですが、水面下〜水深20mほどまでにはご存じ「キンギョハナダイ」の大きな群れが生息し、水深20m〜35m程まででは「サクラダイ」、水深35m〜45m程で今度は「ナガハナダイ」の大きな群れが生息しています。そして、このナガハナダイの群れがみられる水深からが岬の先端の別世界となり、カラフルなソフトコーラスが群生し美しいハナダイの群れ、まるで「竜宮城」のようです。これらのハナダイも十分美しいのですが、その中にひときわ輝くハナダイが見つかる事があります。
「シロオビハナダイ」。大瀬崎に通う全てのダイバーの中で間違いなく「岬の先端」に一番精通している(我々現地ガイドよりもです)M氏に場所を教えて頂き出会う事が出来ました!。この魚通常のダイビングではまず出会える事はありません。なぜなら岬の先端で確認される水深は50mとか60mとかだからです。しかし今この魚が水深35m程に着いているので超ラッキーです。大きさは横のテンジクダイと比べて分かるとおりそれ程ではありません。ナガハナダイなどの群れに交じっているのですがひときわ輝いていました。
「フタイロハナゴイ」。こちらはどちらかと言うとやや南方系ハナダイの一種です。大瀬崎には夏の終わりから冬にかけてみられる頻度が高くなります。越冬するのかはさだかではありません。こちらはまだ幼魚に近い若い個体となります。フタイロの名の通り体色が体の真ん中でキレイに分かれいるのが特徴です。この写真を撮った場所の廻りにもっといて、10数個体の群れとなっていました。今年は個体数が多いです。
この他にもまだまだ魅惑のハナダイの仲間が生息している岬の先端。いつもみられる大きな群れの中にひときわ輝く特別なハナダイが紛れているかもしれません!!。
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