柵下のサクラダイ shingo
カメラ派のお客さんと柵下へサクラダイの撮影へ行くことになった。あそこの水深30〜40mにはムチカラマツ畑にサクラダイが所々に小さな群れで生息している。大きな群れになる時はわりと中層にいることが多く撮影はしにくくなる。今回僕たちのイメージとしては大きな群れではなく数十尾のサクラダイがムチカラマツ畑の中で固まっているシーンを撮りたいと考えていた。タイミングが良いとこのようなシーンに出くわすことができて、とても大瀬崎らしい美しい「絵」となる。よく雑誌やプロ水中カメラマンの写真集などでもこのようなサクラダイの美しい写真が撮られている、まさにそれである。
しかし、水中写真とは本当に難しく奥が深い。海況や天気もそうだし、ダイバーのスキルももちろんの事、相手は自然と生き物、自分のイメージがドンピシャとなることはまずない。あったとしてもそれは一瞬で、その一瞬をカメラにおさめるのは容易な事ではない。昔雑誌の取材でプロカメラマンとよく潜ったのだが、彼らのことを思い出した。プロだから当たり前だけど、彼らは本当に水中での撮影が速かった!。水中では、特に深場での撮影は時間との勝負!。彼らは被写体を紹介すると瞬時に撮影ポジションに着き数枚パチッパチッと撮って、はいっ次!って感じだった。きっと被写体を見つけたら瞬時に頭の中で構図を描けるんだろうなと思う。これはもちろん経験と技術がなしえる物である。
本日の透視度は悪過ぎないけど天気のせいもあり水中は暗い。そして潮流もそこそこありとあまりよいコンディションではなかったが、僕もコンデジを持たせてもらいお互いに撮影を楽しんだ!!。あいにくサクラダイはイメージしていたようには居てくれなかったが、ちょこっとイメージに近いシーンもあり撮らせてもらった!。
こんな感じで、一応撮影成功!(とうてい満足いくものではない)このあたりは流れもやや強く減圧停止もあっという間にでてしまいじっくりサクラダイと向き合う時間はあまりとれなかった・・。今日はイメージどおりのサクラダイの姿は見れなかったし撮れなかったけど柵下のサクラダイは時にとても美しい姿を見せてくれる!。
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